雑記。
以前、ブログで長い日記を書いていた。
読んでもらいたい人がいた。あたしの思ってること、この感情を分かってもらいたいと思っていた。でも直接言うことが出来なかった。だから書いた。だけど、彼が決してもうあたしの日記は読まないだろうなと思ったとき、書くのをやめた。
長い時間をかけて、ゆるやかに、諦めてきたことがある。手が届かないと思った幸せの形があった。確かに幸せで満ち足りた時間もあったはずなのに、いつもどこか寂しくて、その気持ちを誰かに察してほしいと思ってた。
そしていつからか、期待する気持ちを持たなくなった。期待っていうものは厄介な感情だった。心煩わせることなく生きていくために、捨てる覚悟が必要だった。
その時々で、誰かを求めたし、応えてくれたひともいたけれど、なんでだろう、ずっと寂しいままだった。人はやっぱり皆さびしくて、決して埋まらない空白を抱えたまま生きているものなのだと、ぼんやりとそう思うようになった。この寂しさはあたし一人のものじゃないと思ったら、少しは気がまぎれるような気分になった。
誰かと寄り添いたいのに、そうなると、今度は煩わしくなって逃げたくなる。この相反する感情はなんだろう。どうして人はこんなにややこしく生まれてしまうんだろう。一人がいいって思ってしまうのは、何故なんだろう。
どうしても言えない言葉があって、言いかけては口をつぐむとき、狂おしい感情がどろりと押し寄せる。言ったらきっと終わってしまうんだろうな、と思う。幸せな時間が壊れるのなんて、きっと一瞬なんだろう。そんな風に存在しているから、いつも不安定だ。
きれいな言葉をつぐむ人が苦手だ。理想の自分に酔いしれているような、自分が人を導いているかのように振る舞う人。まぶしい世界に自分がいて、それを周りの人間が全て認めているのだと思って疑わない人。自分が選ばれた人間かのように発言する人。自分の発する言葉に酔いしれている人。そういう人って、自分は控えめで善良な人間なのだと心から信じている。自分の発言が誰かを貶めているだなんて、考えたこともないんだろう。最初から持って生まれついた人には多分分からない。「パンが無いならお菓子をお食べ」の世界。無垢な悪意。
ああ、あたしだってもしかしたらそんな風に映っているのかな。はいはい、メンヘラちゃん。ポエマーかよ。そんな何気ない一言で人を傷つけることなんてたやすい。
でもあたしは光の中にいたいわけじゃない。優しい人がいたら、その人の負の部分もちゃんと知って、それから好きになりたい。そんなきれいなものばかりじゃないでしょう、人間って。だからもっとちゃんとさらけ出して欲しいなって思う。