ほしいもの。
あーるちゃんの雑記
いちばん欲しいものは手に入らなかった。だからあたしは手に入れたものに夢中になれない。ちょっと変わった珍しいものを見つけると、あまり深く考えずに飛び込んでしまうのはあたしの悪い癖だ
分かっていたくせに、また同じ過ちを繰り返した。そうして振り回すだけ振り回した。
俺は傷付かないよ、っていう優しい嘘を、信じたふりをして、甘えて、やがて彼にもたらすであろう痛みから目をつぶった。
あたしはきっと、誰かの一番になるべきじゃないし、誰かを一番にするべきではなかった。最初の頃は楽しくて、このまま行けそうな気がするけど、やがて、
少しずつ歪んで行く捻れを修正することができなくなる。
ごめんね
もうこれ以上、あなたの望み通りにはなれそうもないよ。出来ることならかなえてあげたいって思ったけれど、そうなるには、あたしは少し複雑になりすぎていた。
出来ることなら失いたくなかったから、ずっと、ずっと言い出せずにいた。もう少しあなたの深みを見続けていたかった。それくらい、魅力的だったんだよ、その場所は。それだけは、信じて欲しいって思う。